赤十字飛行隊 大阪支隊

赤十字飛行隊の活動紹介

支隊長ご挨拶

この度は赤十字飛行隊大阪支隊のホームページをご覧頂き、誠に有難うございます。
赤十字飛行隊は昭和38年、日本赤十字社本社直轄の特殊奉仕団として発足以来、日本各地で航空機を使用した災害救護活動や人命救助活動に無償で従事している組織です。

赤十字飛行隊大阪支隊は全国各地で活動している支隊の1つとして、大阪全域をそのテリトリーに関西各地の支隊とも連携を取りつつ緊急災害時の速やかな人道的救護活動を目指して日々活動しております。

赤十字飛行隊 大阪支隊 支隊長 並河勝典

赤十字飛行隊の概要

赤十字飛行隊は、昭和38年11月に結成された、日本赤十字社本社直轄に位置する「特殊奉仕団」です。

災害や緊急時における人や物の航空機による輸送業務を無償で行い、人道的な奉仕精神によりその活動が営まれています。民間航空機を所有する個人、機体オーナー、航空機関連事業者・団体の有志から成っており、全国に渉り隊員が登録され、現在に至っています。
支隊数は全国37支隊を数え(2013年10月現在)、数多くの隊員が活動を行っています。

大阪支隊は、その中でも八尾空港(大阪府八尾市空港2丁目)を拠点とする支隊です。小型ヘリコプターを中心に定期的な訓練を実施しつつ、いつ起こるかもわからない事態に備えています。地域的な協力体制を強化し、広域での活動がスムーズに行われるような組織づくりに努めています。

赤十字飛行隊大阪支隊
■支隊事務局
〒577-0011
大阪府東大阪市荒本北3-3-18 日栄ビル2F
TEL:06-6312-7151 FAX:06-6746-7012
赤十字飛行隊
■本部
〒105-0004
東京都港区高輪1-18-1 航空会館内
TEL:03-6268-8755 FAX:03-3502-0680

赤十字飛行隊大阪支隊 主な活動

1963年

世界初の「赤十字飛行隊」が日本で結成された。

1969年

八尾基地所属の木津隊員は訓練中に大阪湾で遭難船を発見、付近の漁船に連絡し無事救助

1999年

府内の河川増水による転落者捜索を緊急で行った。

2013年11月

新生大阪支隊一回目の支援物資空輸訓練を実施、新支隊長並河氏と新メンバーで静岡県から三重県まで飛行し物資を搬送した。

2014年3月

「赤十字飛行隊50周年記念式典」に並河支隊長、丸山隊員が参加。日本赤十字社社長 近衞忠煇様にもお言葉を賜り、今後も更に人道的活動の歴史を重ねてゆく使命と責任を感じ、決意を新たにした。その後、全国支隊長研修にも参加した。

3月

大阪赤十字病院中出外科部長をはじめ大阪府支部からも多数ご参加いただき、飛行隊大阪支隊との連携について、八尾空港内で飛行隊の実機を前に意見交換会を行った。dERU(国内型緊急対応ユニット)の特殊車両と血液運搬車でご来訪いただき、これら充実した装備の連携と活かし方について可能性を話し合った。

 

2016年5月

千葉県布施市のヘリポートにて、首都圏大規模災害を想定し、赤十字飛行隊大阪支隊が関東方面に救援物資を搬送した後、地上バイクレスキュー隊による物資輸送の模擬演習を行った。地上と上空との交信にはアマチュア無線を使うなどした。

物資手渡し バイクに固定

バイクに固定 物資の輸送

2017年11月

同年4月に発生した熊本地震に際し、赤十字飛行隊 大阪支隊の支援活動に対し熊本県知事より感謝状を賜りました。

2019年12月

大阪支隊&東京都支部二輪奉仕団=合同訓練2019

八尾空港より被災地集積地を奈良県生駒市の場外(Enduro Park Japan)に想定して着陸し、運搬してきた支援物資を地上で待機していた東京都赤十字二輪奉仕団にリレーして、各戸に配布するという設定で合同訓練を実施した。

また、着陸地に新設した格納庫に実機を初めて収納し、ここが新たな大阪支隊のサテライト拠点として適地であることを確認した。

赤十字飛行隊大阪支隊のヘリコプターより荷物を受け渡し 東京都赤十字二輪奉仕団のバイクで搬送

赤十字飛行隊大阪支隊ヘリコプター飛行風景 赤十字飛行隊大阪支隊ヘリコプターより格納庫収納風景

2021年3月

赤十字飛行隊大阪支隊&東京都赤十字二輪奉仕団 合同訓練2021
(場所:日本飛行連盟三保飛行場)


「首都圏での大規模災害」を想定し、日本飛行連盟三保飛行場を会合地点(ランデブーポイント)としたシナリオで赤十字飛行隊大阪支隊&東京都赤十字二輪奉仕団による合同訓練を実施した。

<訓練シナリオ>
■ 赤十字飛行隊大阪支隊登録ヘリ(JA110C)が、格納されている八尾空港を離陸
■ エンデューロパーク(奈良県)で被災地向け緊急支援物資を積載し会合地点に向かう
■ 地上では東京都赤十字二輪奉仕団が東京より会合地点に先行し、着陸場所を確保
■ 会合後受け取った緊急支援物資を大型バイクで首都圏被災地の各所に地上搬送

赤十字飛行隊大阪支隊、東京都赤十字二輪奉仕団合同訓練 東京都赤十字二輪奉仕団のバイクで搬送ランデブーポイント/三保飛行場着陸

赤十字飛行隊大阪支隊のヘリコプターより荷物を受け渡し 東京都赤十字二輪奉仕団走行訓練


赤十字二輪輪奉仕団は滑走路上の浮き砂利の路面状況を被災地の道路と見立て、高レベルな運転技術の維持訓練も行った。


ランデブーポイントとなった三保飛行場は関西関東の往来途上に位置し、東西大都市圏での災害時における被災地を結ぶ際の赤十字飛行隊の中継地点として、その高い実用性を再認識した。訓練拠点としても大阪支隊の技量維持・向上にとって有意義な可能性を感じる施設であり、今後も十分活用すべきと感じた。